カウンセラーコラム

2017-02-09【研修レポート】

第1回研究科ワークショップ レポート
【第1回研究科ワークショップ レポート】
 尾関 美幸

先日、第1回研究科ワークショップに参加させて頂きました。
今回の参加者は3名です。

告知の段階で、企画内容は
①クライアント役と実際にロープレし、お互いの録音を全員と共有。
②1回目のセッションを行う。(和気あいあいと行う予定)
③解答編を聞く。(打ちひしがれる予定)
④足を引きずりつつ2回目のセッションに参加する。
とあり、どMの血が騒いだのか、なんだかこれに参加するといいものが貰えそうだぞ、
と嗅覚が働き参加を決めたのでした。

相談内容は、職場の人間関係です。
セラピーの講師をパートナーとやっており、次のコースを希望する生徒が2名いるのだが、
その2名ともが講師としてパートナーの方を選んだことが情けなく感じる、というものでした。

ロープレに臨むに当たり私の立てた作戦は2つです。
1つ目は、“私らしさを忘れない”、
2つ目は、クライエントの視点をキュッと変える、ということでした。
ふくろうの首がキュッと回転して、後ろ向きだと思っていたら実は前向きだった!
と持って行きたかったのです。
視点を変えたらトントントントンと逃げ道をふさいで背中をポンと押して、
クライエントに自分自身の人生を歩いてもらいたい!!
と、意気揚々と挑んだものの、実際には後半クライエントのじめじめに流され失速、
肝心なメッセージは奥歯に物が挟まったような遠まわしな表現になり、ぐずぐずで終わる
というかなり悔しい結果となりました。

セッション1回目当日、この回はお互いに褒めちぎり合う場となっており、
実際、皆さんに高々と持ち上げて頂きました。
3者3様どれも個性的なカウンセリングで、様々な可能性を感じることが出来ました。
しかし、褒められれば褒められるほど、作戦を全うできなかった悔しさがむくむくと大きくなり、
解答編を聴いたらどれだけ打ちひしがれるのかと、なんだか怖くなってきたというのが実感でした。

待ちに待った解答編です。
カウンセラーの言葉は、始めのうち、なんだか荒手のようにも感じられたのですが、
終盤の一言にぐっと胸をわしづかみにされてしまいました。
カウンセラーは軽いジャブで反応を見つつ、静かに手のひらで包み込むようにカウンターを繰り出したのです。
誰も悪者にしない、美しい心でありたいとクライエントを最短距離で導く展開に圧倒され、
それはまるで暗がりに一筋の光が差し込むような印象でした。

そして予定通り、がっつり打ちひしがれました。
自分自身のロープレを振り返り、クライエントに幸せになって欲しいという熱量は持ってはいたものの、
白黒成敗付ける!!という傲慢さを感じ、何様なのだと私自身が情けなくなってしまいました。

しかし、そこには一筋の光も見えたのです。
これまで、どこに行くべきかはっきりとは分からないけどとにかく走ろうと突き進んでいたのが、
目指すべきところが明確になったのです。
こんなカウンセラーになりたい、クライエントが光を見出せるようなカウンセリングをしたいと気付いたのです。
それは私にとって、まさに光でした。

課題の録音を聴いてからここまでに要した時間は約2週間です。
勢いよくスタートダッシュして、上がって下がって最後に光を見つける
というジェットコースターのような2週間でした。
この短い期間で、どれだけのものを得られたことか。
大きな波に圧倒されてしまいそうになりながらも、
両手に抱えきれないほどのプレゼントをもらえたように感じます。
それはまるで、丸くて大きくて明るくて暖かくて柔らかい、きっとこれが“安心”なのだと思いました。

「ここで得られたものも失敗も全部を次に生かしたい」
そう決意し、第2回研究科ワークショップの課題に取り組むのでした。
産業カウンセラー