カウンセラーコラム

2014-08-20【研修レポート】

エンカウンター<自分との出会い>
先月初めてエンカウンターセミナーを受けました。
エンカウンターとは出会いという意味。
今まで気付かなかった自分と出会う、まさにそんな体験となりました。

私がとりとめなく自分のことを話していく中から、ファシリテーターの先生がこれだと思うものを拾い上げてくださいました。
それは、「断らない私」。

人から何か頼まれたり、または人から何らかの期待を感じ取ったりすると、最大限の努力をしてそれに応えようとする私です。

それが問題なのかって?
そう思った方、あなたも要注意ですよ。

実は私はそれに関して全然問題意識がなかったのです。
人の求めに応じることのどこが問題なの?って。

問題は、それによって自分が疲弊してしまうことでした。
自分が少々しんどくったって人を喜ばすことができればいいじゃないか、という綺麗事のなかに潜む罠、それは、

・期待に応えないことで後々起こるであろう面倒を避けたい。
・嫌われたくない。好かれたい。
・人の期待に応えることで自分の価値を感じたい。
・して「あげる」ことで優位に立ちたい。
・人の依存心を増長させ、自立心を奪うこともある。

という自己保身の心根に動かされていること。

気づいたときは、うっそ~!という感じでした。
いいことしてるつもりが、「これってまずいことなんだ」と愕然。

そしてその場で即練習する機会をもらえました。
参加者十数人のひとりひとりが私に頼みごとをし、それをことごとく断るという練習です。
断っているとき、自分のなかにものすごい抵抗が起こっているのを感じていました。
無我夢中、必死だったので何を言ったか具体的には覚えていませんが、いろんな言い訳をして四苦八苦しながら断っていたように思います。「うん、いいよ」と言ったほうがうんと楽だと思いながら。

その後先生が温かい微笑みとともに「断るの下手だねぇ」と、部屋の外で方策を教えてくださいました。
その内容が、私には大きな波がお腹の底から頭に突き抜けるほど衝撃的なのでした。

部屋に戻った私は思わず「次元が違う~!」と叫んでいました。
教えてもらったものをそのまま言えばいいだけなのに、それまで自分の中になかったものなので、なかなか自分の言葉として口から出ないのです。

結局はうまく言えなかったのですが、教えてもらったなかで一番心に突き刺さった断り方を紹介します。


依頼:友人から相談を受けたのだが自分ではうまく解決法が見つからない。私の代わりに相談にのってあげてくれないだろうか。

返答:その友人がどんな気持ちであなたに相談してきたのか、その気持ちを考えたことがある?
あなただからこそ信頼し心を打ち明けたのではないかと思うよ。そんな相談を人に委ねること、ご本人がどう思うか。それを考えると私にはとうてい引き受けることはできません。


本当に相手のことを思えば、断るべき時は毅然と断れるものだと体感しました。
断ることは相手に悪いと思っていた私には180度の転換!

さて、こんなふうに相手への深い愛から発せられる感動的なNOは、「相手のため」という美名があるので自分に許可を出しやすいけれど、ただただ嫌だからという理由でNOと言うのは自分勝手なのでは?となかなか言えず、かなりな臆病者であることが露呈してきた頃、

参加者のおひとりから「不愉快だと言われたら、とても腑に落ちた」というフィードバックをいただきました。

なるほどなぁ、断れないというのは、相手が自分の気持ちを理解してくれないという信頼感のなさをも現しているのか・・・と私もすっかり腑に落ちました。
相手を信頼しているからこそ自分の気持ちに正直にNOと言える、そんな関係を創り大事にしていきたいとしみじみ感じた一日でした。
内閣府認証 日本心理専門士協会認定資格 上級心理士
株式会社JPA所属 JPA公認 上級心理専門士
一般社団法人日本オンラインカウンセリングサービス 公認カウンセラー
米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー
株式会社JPA認定 夢分析セラピスト
JPA特別対人関係講座修了
エキサイト恋愛結婚「恋愛なんでも相談室」アドバイザー
行政書士法人提携離婚相談カウンセラー