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2015-03-04【研修レポート】
箱庭講座 in Okinawa
青い空、輝く太陽、そんな陽気な空気に包まれながら、空港から車を走らせて箱庭講座の会場入り。
ひとしきりはしゃぎ、部屋割りをきめ、砂や小物をならべ、気持ちを落ち着かせる。
さぁ、step1講座の始まり、私はstep2の受講生なのでサポート聴講生だ。
ウキウキ、キラキラした気持ちでスタートを切った。
さっそく、自分が一番気になるミニチュアを選ぶことになった。並べてあるミニチュア達に視線を投げ、
気になったミニチュアと目が合った瞬間、自分の中に湧き上がるモヤモヤ、むなしさ、悲しさ、不甲斐なさ、
そんなものが腹の底からからフツフツと湧いてくる。
な、なんなんだ一体!?さっきまでの南国ウキウキはどこへ消えてしまったのか?
そんな疑問を抱えたまま、隣の受講生に目をやると、今にも泣きだしそうな表情で、
ミニチュアを大事そうに抱える姿が目に飛び込んできた。
あぁ、皆それぞれに、自分の気持ちと向き合い、感じているんだとすぐに納得。
そうそう!これこれ!この不思議な感じが箱庭だよなー。と気持ちが高揚してくるのを感じた。
その感覚を手掛かりに、取り組むべき課題がぼんやりとわかると、無意識はどんどん動き始めて、私にこれでもかとモヤモヤを突き出してくる。
講座が終わっても、食べていても、喋っていても、お風呂に入っていても、寝ていても、モヤモヤは大きくなっていく。虚しさ、疎外感、不安…etc
普段私に無視されている気持ち達が、「今がチャンスだ」と飛び出してきている様な感じ、
まるで、「ねぇ、気づいて」「ここだよ」「ここに隠れているよ」と感情たちが私の体の中から顔をだし、声をあげている様でもあった。
今更だけれども、私は何故こんな所へ来てしまったのかと後悔して泣きたくなるぐらい苦しかった。
翌日、Step2の講義が始まった。私はカウンセラーとしての技術を磨きにココへやってきた。
しかし、順番にクライアント役も回ってくる。そして最終日、ついにきてしまった。
この3日間、感じ続けていたモヤモヤとの対面、それは…言葉では表せないほど、惨めを見るものだった。
みっともなくて、見られたくなくて、知られたくなくて、ふがいなくて、惨めで涙が溢れてきた。
穴があるなら入りたいとは、このことだった。
それでも、自分を隠して成長の芽を摘むより、バカみたいにさらけ出して、格好悪くたって、何かを掴んでやる。
成長するんだ。そんな、気迫を胸に必死にガードを外そうとジタバタ。
腹を据えて向き合ってやるよ!とミニチュア達へガンを飛ばす。でも自分の気迫とは裏腹に、
箱庭内の世界でゲームと呼ばれる歪んだ交流が繰り返されていく。
カウンセラー役を巻き込み、ラケットを振り回す。(交流分析のお話)
愛されたいぃ!認められたいぃ!誰かにOKを出してもらいたいぃ!
そんな承認欲求が次から次へと溢れ出し、どうしたら、この終わりなき戦いが終結するのか分からなくて、
悔しいし、恥ずかしいし、でも、上手く説明できない。混乱と共に涙が次から次へと溢れ出す。
今、冷静になって考えると、愛されたい、認められたいという想いを外へ出すことが、
なぜ惨めなのか分からないが、その時は恐怖と不安と惨めに押しつぶされそうになっていた。
味方は誰一人居ない様な、孤独な気持だった。
箱庭内に私が置いたミニチュア達を、一生懸命に理解しようと、カウンセラー役は、
「これはなぜこうなの?」「どうなればいいの?」「うごかしてみる?」「それだったらキレイなのにね」「この子の意味は?」「もぉ昔の自分は不要なんじゃない?」
優しい雰囲気で色々な質問や疑問、提案をくれる。
それなのに、優しさでなく攻撃に感じる。どんどん柔軟性を失っていく。固まって動こうとしない私の一部のミニチュア。
それを見兼ねて、そこに触れない様に配慮してくれれば、無視されたような気になり、また歪んだ交流で関わりを求める私。
オーマイゴーーーット なんてこった。面倒な女だよ。と気づいた所で、どうしようもできない自分を持て余す。
誰か止めてくれ!助けてくれ!私は私を止められない…と他力本願かつ絶望的な気分に苛まれながら箱庭クライアント役終了。
心の中で、あーあ、やっちまったよ。これこれ私のよくやるやつ…はぁ。と呟いた瞬間、救いの神が降りてきた。
先生が見ていた感想を伝える中で、私の過去を認め、受け入れ、そして、今やっていることは、誰もが必要とする当たり前の事をしているだけ、
成長しているって事だよね。.....と言ったかどうかは忘れたが(笑)すごく自然な形で私にOKミニスクリプトを出した。
その瞬間、私の手は箱庭へと伸び、ミニチュアをスススっと動かし始めて、グシャグシャで砂に半分以上埋もれたミニチュア達は、
ササッと態勢をかえて、スッキリと配置された。そして、ミニチュア達の気持ち、これから私が、どの様に生きたいかを自信溢れる声で説明しているではないか!!!!
自分でも何が起きたか分からないぐらい一瞬で、箱庭は希望溢れる見た目になり、
それと同時に頭が整理されて、気持ちが前向きになり、出てくる言葉が変わった。自分でも笑っちゃう。
「えーっと、何がきっかけで、こーなったんでしたっけ?(苦笑)」って確認しちゃったぐらい。
実は、クライアント役と話している間中は、これは終わりなき戦いだと思い込んでいたのです。
自分で自分が理解出来ない、信じれない。もちろん理解してもらえないし、
言われることも頭で理解できることが実践できない、説明すらできないダメダメ人間で、どーしもない人間だと思って落ち込んでいたのに。
今も、過去も、頑張ってきたことも、頑張っていることも認めてもらったら、急にどこからともなく光が差し、パワーと自信が湧いてきて、
自分の歩いてきた道は悪いもので無かった。信じてもらえた事で、自分のことを信じれるようになり、きっと、これでいいのだ。と、
もぉちょっと進んでみようという前向きで明るい気持ちが突破口となり歯車が動き出した様なのです。
一通り、配置しなおし、説明もでき、自分の人生にソレを落とし込めたら、とてもスッキリ。
あの苦しみは、一体何だったんだ?(苦笑)という体験をしました。
箱庭療法では、感情や関わりをミニチュアで表現することで、言葉だけのやりとりでは分からなかった非言語でのコミュニケーションの重要性と、
ダイナミックに成長していく心の様子が手に取って(目で見て)分かるので、とても小気味が良く、変化していくさまに立ちあえる所が良さだと思います。
今回私は、ゲーム交流分析を勉強中で、また私の関わりの課題でもあった、ゆがんだ交流に自然と向き合い、
ゲームの仕組みを痛いほど体感し、そこから抜け出す機会を得られたことが、かけがえのない喜びです。
これからだって、私の得意な歪んだ交流が発動したら、「アレよね〜 アレアレ」って気がついて引き戻れるんじゃないの?
って、そんな自信を手に入れた様な気がします。
まだまだ書き足りないことばかりですが、箱庭講座で関わった皆さまから頂いた、
かけがえのない感動、喜び、光、愛は、きっと私の心に、ほっこりと住み続けると思います。
では、これを読んでくれた貴方、いつか、あの素敵な世界で会いましょう♡
月乃 桂
一般社団法人日本オンラインカウンセリング認定 電話カウンセラー
株式会社JPA公認 上級心理カウンセラー
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