カウンセラーコラム

2011-11-23【家族】

こんにちは、佐藤文です。
今回は私の母について書こうと思います。
先日、息子に「おかあさんは、どうしておばあちゃんから生まれてきたの?」と聞かれ、なんとなく考えていました。

子どもは親を選んで生まれてくるといいます。

私は、どうして母を選んだんだろう?
あなたはどうして、あなたのお母さんを選んだのでしょう?

うちの母は、感情表現やコミュニケーションがあまり上手ではありません。
大ざっぱに言うと、神経質で否定的。

「母の愛情は海のように広い」
という言葉のあてはまらないようなお人です。。。

ですので、「私はお母さんに愛されていない」などとよく思ったものです。
一つ下に妹もいるので、「妹にとられた!」感じもあったと思います。

すごく褒めてくれるということもなく、9割くらいは小言や愚痴。。。
人見知りもするので、友達を連れてきても軽くあいさつ程度。
友達のお母さんと話をすると素敵に見えて、羨ましいな~とよく思っていました。

今、大人になってから思うと、母はとても「不器用」なんだと思います。

父は転勤が多かったのですが、
母は、絶対に単身赴任にはさせませんでした。
「家族は常に一緒でなければならない」と思っていたのかもしれません。

父が一度病気で死にかけたときには、
毎日病院にお見舞いに行き、
そして、毎日お祈りをしていました。
父が元気になりますようにと。
そして、父は復活!!
あれは、母のお祈りのおかげもあったのかも、と今では思います。

私が家から離れると、
月に一度は電話してくれたり(主に自分のことを話すのですが(笑
色々食料品を送ってくれました。
今でも用もなく時々電話がかかってきます(笑

年に数回実家に帰ると、私の好きなものを作って食べさせてくれます。

感動するような手紙だとか、号泣できるようなエピソードなどはないのですが、
ちょこちょこ見せる、家族への思いって、
母なりの「愛情」なのかなと思いました。

ごはんのレパートリーや子どもの誕生日やクリスマスのご馳走。

全部母がお手本です。

決して料理が上手なわけではないですが、すべてが手作りでした。

ケーキも、スポンジだけ買ってきて、毎年みんなでわいわい言いながらデコレーションしていました。

私も私なりに家族を愛して、
たくさんの色んな思い出を作っていきたいな。

だから、私は母を選んで生まれてきたのかもしれません。
そう、思いました。

親や家族って、身近だからこそ悪いところばかりが見えて、つい良いところを見逃がしてしまします。
でも、意識して良いところを探すと、今まで見えなかったこと、ほんの些細なことでも見えてきます。

毎日「おはよう」と言ってくれる。
毎日ごはんを作ってくれる。
毎日洗濯をしてくれる。
毎日仕事に行ってくれる。
風邪をひいたら心配してくれる。
困ったときは助けてくれる。

普段は当たり前と思っていることが、良いところかもしれません。
視点を変えてみると、良いところはたくさん出てきます。
ぜひ、あなたも家族の良いところを探してみてください。
その良いところは、あなたもきっともっているはずですから♪


育ててくれた両親に感謝

佐藤 文
株式会社JPA 電話カウンセラー養成講座修了