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2011-11-29【10代へ贈る】
1人ぼっちではない。
最近親を介護していると、思うことがある。
いつも親は、朝になると機嫌が悪い。
なぜならば、デイサービスに行くのが嫌だからだ。
私にとって朝は、1分でも大切な時間なのに、ぐずぐずされると自分の計画通りにならないので、こっちも苛々する。
「早く起きてよ。早くごはん食べてよ。早く仕度してよ」と、怒鳴ってしまう。
お互い苛々してしまい、悪循環。
そんな毎日を過ごしていると、ふと思うことがある。
年を取ると子供に帰るというが、まさしく子供のようになっている。
自分を育ててくれた親が、そうなるのは受け入れがたいが、子供のようになっていく親を見ていると、自分の子供の頃を思い出してしまう。
これも長年介護をしているので、そう思えるのかもしれない。
思い出してみると、子供の頃は、やはり自分も朝が苦手であった。
「早く起きなさい。早くごはん食べなさい。早く仕度しなさい」と、よく怒鳴られたものだ。
なんであんなに、学校に行くのが嫌だったのか?
なんでだろう?
思いおこして見ると・・・
隣の男の子が私の消しゴムに、毎日のようにいたずら書きをしたり、友達から借りたハンカチを、隠されてしまったことがあった。
自分ではしていないのに、自分のせいにされ、先生に注意され、友達からは、ハンカチをなくしたと責められ、親にも怒られた。
「私はやってないのに、私のせいじゃない・・・」と、私の心の声をだれも聴いてくれない。
だれも私のことを信じてくれない。
そう思うと誰にも本当の事が言えない。
親には本当のことを言ってみたが、親は先生や友達の事を信じて、私の言うことを聴いてもくれない。
先生にも友達にも親にも見捨てられた気持ちになった。
そしていつしかみんなに対して、反抗の目を向けるようになった。
「悪いのは私ではない」と、自分がされたことを、今では言えるようになったが、あの時は自分の思ったことを言えなかった辛さを思い出した。
・ 誰にも信じてもらえない。
・ 誰も信じられない。
・ 本当のことが怖くて言えない。
など、色々な思いがある。
人には、それぞれの思いがある。
人に言えない理由もある。
そんな思いの時、だれか話を聴いてくれる人がいれば、本当に救われる。
自分のことをわかってくれる誰かが・・・
1人でもいてくれれば・・・
そんな誰かに私はなりたい。
どんな思いも、否定しないし、見捨てない。
みなさんも、そんな心の中の思いを、聴かせてください。
大庭久美子
株式会社JPA所属 JPA公認カウンセラー
株式会社JPA認定 アソシエイトファシリテーター
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