カウンセラーコラム

2012-08-18【10代へ贈る】

子どものいじめ、大人の対応
こんにちは、佐藤文です。
今回は「いじめ」について。
もう一年以上前になりますが、一時期息子が「保育園に行きたくない」というときがありました。

なんでも、新しく入ってきた子に毎日殴られたり蹴られたりするとか。

そのときの私の対応は「先生にお母さんから言おうか」というもの。

しかしながら旦那さんの対応は「男なら戦ってこい!やられたらやり返せ!」というもの(^^;



今メディアに取り上げられている「いじめ」の悲惨さとは全然違いますが、

正直こんな小さなことでも、親としての対応に悩みました。

親として、大人として、子どもが訴えてきたことにどう対応すべきなのか?



まずは、子どもの訴えを受け入れること、

間違っても「おまえも悪い」なんて言わないこと。

「あなたの味方だよ」というメッセージを伝えること。

それが、「子どもの勇気」になるのです。

そして、具体的な方法を考える、教えること。

こんなときはこうする、やられたことを書きとめる、言われたことを録音する、

とにかく証拠を残すこと。

どんなに親がやきもきしても、戦うのは子ども自身。

親がでしゃばりすぎても、こじれることもある。

そして、最終手段で転校もあり。

学校に行かないよりは、転校してでも行く方がいい。


学校に行かないという選択をすると簡単なような気がしますが、

どんどん人間関係から遠ざかっていき、長い期間になるほど、次に復帰するのがとても勇気がいることになります。



親としては甘やかしすぎてもだめ、でしゃばりすぎてもだめ。

子どもの味方になって、子どもを支える。



もしかしたら、中学生くらいになれば親には言えないかもしれません。

そんなときは、相談された大人にこんなふうに対応してほしいなと思います。

もちろん、私自身も。



「生きる力」って、困難なことに立ち向かい「戦う力」でもあるんだろうな。

それを、親が、大人がつけてあげよう。

死んでしまったら、何も残らないもの。



親が子どもを失うほど、辛いことはないんだよ。



なんだかとても、考えさせられました。



「死」をもって残されたメッセージを、私たちがしっかりと受け止めなければいけませんね。



周りには誰にも相談できない。

とにかく聞いてほしい。

どうすればいいかわからない。

ご相談、お待ちしております。


佐藤 文
株式会社JPA 電話カウンセラー養成講座修了