カウンセラーコラム

2014-06-30【家族】

好きなあまり鈍感になっていたネガティブ感情
いやはや、「自分を知る」とは、言葉では簡単ですが、本当にわかるってタイヘン!と
いうことが、最近ありました~

そして「悩み」の多くは、「モヤモヤ」した気分が最初にあり問題自体がよくわからない。
そんな私の体験をお話しますね。

恋愛では、惚れてしまえば「あばたもえくぼ」とよく言いますが、
同性の人間関係にもあるものですね。

20年来のある女友達は、私の大好きなひとなんです。
性格いいし、子育ての才能抜群だし、自分自身の目標もある人で
わたしにとっては理想に限りなく近い、それでいて気さくで魅力的。
そりゃもう、惚れちゃってるってことですかね。

そんな彼女とたまに電話でお喋りするときは至福の時ではあるのですが、
たま~に「モヤモヤっ」とすることがあるんです。
あんまり気にしないようにしていたんだけど・・・

(うーん、なんで気にしないようにしてたのか?)

それは、好きだから。
だって、そんな不快な感情感じるわけないし。
彼女素晴らしい人なんだもん。
それも、「モヤモヤっ」てするのは「たまーに」だしね。

でもね、ちょっと考えてみた、その自分に感じる「モヤモヤ」を。

どういうときに感じるかって言うと
彼女の子どもたちが素晴らしく育っている話、彼女の子育ての姿勢の話
を聞いてると、本気で「すごい!本当によかったね!」って思う。
彼女は人知れず苦労しているプロセス知っている私としては
心底で嬉しいし、そこに嘘はない。

でも、その話が続くと、なぜか自然に「わが子はパッとしないわ」
と思っちゃう。
自分の子育て、彼女に比べると手を抜きすぎた!と焦る気持ちとか
どんどん自動的に沸いてきて、そこがモヤモヤ嫌になる。

だって、自分の子がパッとしないと思う私ってダメダメじゃん!
とか、落ち込んでいく私。

彼女の話が「まぶしすぎ」て、彼女や彼女の子どもたちが「まぶしい」と思う
ことが、わが子がダメなやつと思うことに繋がっちゃう、そこが辛い。
でも、彼女は悪くないよ。だっていい人なんだもん。素晴らしい人だからね。
(まだまだ惚れてるから、気づかないね。)

私の本当のネガティブ感情は、なんだろう?「モヤモヤ」の正体は?

意識するように心がけたら、少~しわかってきた。

そういういわゆる成功話をずっと聞きつづける、私の気持の裏側、そこを
垣間見てくれることがない彼女。察してくれない、いや、私の立場など
思いも及ばない、そこが私はちょっと悲しい。

(え?それだけ?!!ちょっと悲しいだけって・・・
腹とか立たないの?)
うん、だって好きなんだもん、彼女いい人だし、すごい人だものね。

それから、数年たって(えーっ長いっ!)やっとわかった。
私彼女に、批判的な感情持っていたことを。実は「怒り」もあったよ。(おめでとう!!)
うまくいった(いわゆる成功)話聞きつづける立場をちょっとは察してくれ、という怒り。(そりゃそうだ)
それから、すごくいい話を聞いたら「妬み」が瞬間的に沸くのは、自然だわね。(そうだ、そうだ!当たり前)

でもね、相手の立場を察することなく自分の話を勢いつけて話すところ
は、彼女の弱点であり、欠点だとわかると、なんだか安心もありホッとしたりして。
私にとって理想化した彼女が、等身大の彼女になってきたみたい。

やっと気づいたことが整理されました。

私は、彼女に対して怒りとか妬みとかネガティブな感情を感じたとわかった瞬間
自分の欲求と不安がよくわかりました。
「自分の子育てとわが子を肯定したい」「わが子をダメなやつと思いたくない」「自分をダメと思いたくない」

そして、いつの間にか身に付いた自分のルールを発見!
「彼女の話を我慢して聞きつづけなければならない」という自分のルール。
(なんで、こんなルール? )だって彼女のこと好きだから!尊敬してるから!素晴らしい人だから!

(このルール納得できてる?修正する?)
はい、納得できなくなりました。不快を我慢して彼女の話を聞くことを修正します。

(どうするの?)
うん、彼女と話していて「不快だ」「嫌だ」と感じたら、頃合いを見たり、またはその瞬間にでも
感じたことを言っちゃうことにしました。
たとえば、
「あなたの話聞いてたら、私がへこんできちゃったよ!私の話きいてくれる?」と言っちゃう。
すると、彼女はちゃんと聞いてくれた!
または、妬みの感情を感じたときなどは、
「うわぁ、うらやましくて泡吹きそう!」とか、言っちゃうと、嫉妬や妬みは蒸発していくこと
がわかりました。

怒りの感情は、相手が間違ってる!誰が何と言おうと私が正しい!と思うときに湧くことが多い感情です。
大好きで尊敬して素晴らしい人と思っている友人には湧きにくいし、感じるのが鈍感になっていました。
我慢したり押さえ続けていると、自責感、無力感、または、恨みや憎しみに変化していくことも!

自分のネガティブな感情って、結局今の自分にヒントをいっぱいくれるのです。
今の自分の欲求、不安。そして、自分のルール。「ねばならない」
その「ねばならない」、私なら「友人の話を不快になっても我慢して聞きつづけなければならない」
というルールに気づいて、修正することができると自分のことを本当にわかった!と思えました。
モヤモヤはすっかりなくなりました。
自分の快感を感じるほうに、自分が行動を選んでいけばOK.。

信頼できる他者、友人、カウンセラーを頼ることが、自分を知る早道かもしれませんね。
ひとりでがんばらなくても、誰かに話を聴いてもらって、受け入れてもらうことが
自分との付き合い方を楽にしていくのは、間違いありません!!

楽に生きていくには、自分の思い込みに気づいて、よーく自分のことを感じてみる。
自分を大事に生きていこう♪

あなたは、する必要のない我慢してませんか?

                          仁平ゆみ子


JPA公認カウンセラー
NPO子ども電話受け手、NPO傾聴ほっとらいん受け手8年経験
産業カウンセラー