カウンセラーコラム

2016-08-03【家族】

愛のしるし
子供の頃からよく見る夢がある。
私は何かを一生懸命掴んでいて、それはちょうど手のひらに収まるか収まらないか位の大きさで、肌色のような薄っすら透けて赤いような、とてもしっかりとした掴み心地のようではるけれど、とても柔らかいような優しい感触の、一生懸命掴んでいるんだけれど、実は包まれている様にも感じる。

不定期に何度も見てきたけれど、これが一体何なのか、大人になってもずっと分らなかった。
この夢を見た後の感覚は、可もなく不可もなく。ネガティブな印象は無いけれど、これを見たから特別嬉しいというわけでもなく、それはそこにあって当然のようにも感じられた。

一度見ると、これが一体何なのか暫く頭から離れなくて、これについて真剣に答え探しをしてみたこともあった。
肌色、薄っすら赤い?しっかりした掴み心地?リンゴ?・・・柔らかくないか。すぐに挫折したが。
そして忘れた頃にまた見ては謎解きにトライするのだった。
 
 しかしある時、謎は突然解けた。
それは私が初めて出産したときだった。
病室で子供の手を握ると、子供は私の親指を一生懸命握っていた。
・・・っこれだ!

それは、私が母から愛されているという“しるし”だったのだ。
そのことに気づいて以来、そういえばあの夢を見ていない。
代わりに、私は子供の手を握る。
そっと優しく包むように。愛のしるしとして。
産業カウンセラー