カウンセラーコラム

2017-09-12【恋愛】

恋愛裏面交流あるあるー妖怪の~せいなのね♪ー
必然や偶然を装い連絡を取る又は会う機会を捻出する、素直な気持ちを伝えられず拗ねたり怒ったりして相手の注意を引く等々、恋愛の経験がある人ならば、ほぼ全員にとっての裏面的交流あるあるだろう。
恋愛ドラマや少女マンガでは必須のキラキラシーンだ。
きっと大半の人が、恋愛とはそういうやり取りをすることだと勘違いしているのではないだろうか。

しかし、それはそれぞれの気持ちがお互いを向いている場合に限り“かわい~♡”が成立するのであり、どちらかの気持ちが相手を向いていない場合、途端に輝きを失う。
それどころか一気に重量が増し“重たい”になってしまう。
相手の心理状態を慮ることなく自分の気持ちを消化することだけに注力してしまうと、知らず知らずのうちに相手をコントロールしようとしてしまい、不安や焦りを感じ、更なる裏面的交流を生むという悪循環に陥るのだ。

これは世に出回る純愛ストーリーの刷り込みなのだろうか?
そんな風紀を乱すようなものが出回り続けているのはけしからん?!
純愛ストーリーの撲滅こそが、明るく輝く未来への鍵だ!!

・・・とまぁむやみに暴動を超こす必要はない。

5歳の息子が保育園からの帰りにしょんぼりしている。
訳を聴くと、お友達と絵を描いていたところ、大好きなYちゃんがお友達の絵だけを褒めたそうな。
だから僕は明日からYちゃんには「ぷりん ぷりん 知らんプリン」するんだと。
妖怪 知らんプリンが憑りついてしまった。
5歳にして既に恋愛における裏面的交流をしていることに驚いた。
要するに、恋愛における裏面的交流は純愛ストーリーの刷り込みなどではなく、Cの自我状態から発せられているものだったのだ。

「Yちゃんのこと大好きなんでしょ?一緒に遊びたいんじゃないの?」と訊くと「そうだよ」と素直な返事が返ってきた。
「だったらそこは妖怪 砂夫(すなお)でしょ。僕の絵も褒めて、一緒に遊ぼうよって素直に言ったほうが楽しく遊べるんじゃない?」
と言うと「そうだね!明日言ってみる」といつものキラキラ笑顔を見せてくれた。

これは私が息子の悲しみ、不安、怒りなどの激しい感情に対し、息子の本当の感情を思いやり保護するような対応をしたことで、息子は大好きなYちゃんと気持ちの良い交流を持つことが出来るようになったのだ。

裏面的交流の要因がCの自我状態からくるものなのであれば、自分の中にある冷静なAと優しいNPを発動させればいいのだ。

人が生きていくうえで恋愛は欠かすことのできない大切なエレメントだ。
素敵な純愛ストーリーを見て、その感動や、大切な相手が隣に居てくれることへの感謝を素直に伝えられるような恋愛関係を育んでいければ、人生はきっと実り豊かなものになる。
裏面的交流で時間も気持ちも消耗し続けるのには、人生はあまりにも短いのではないだろうか。
2015年 産業カウンセラー資格取得
メールカウンセラー
夢分析セラピスト