カウンセラーコラム

2012-05-06【家族】

「親がちょっとだけ変わる」
親業を始めて20年あまりが経ちました。
学んだことを踏まえた上で、振り返ってみれば多くの気づきがあります。

円滑な人間関係を築くためには、お互いが対等な関係を保つことが理想です。
たとえそれが親子間であっても、同じことが言えます。

子供にとって親は絶対的な存在で、親がいなくては生きていけないですよね。
でも、成長するにつれ自我が目覚めてきたら、
子供と言えども一人の人間として認める事が重要だということ。

子供を親の支配下に置くのではなく、子供も親に縛れることのない、
お互いを尊重し合える関係性を保つことがとても大事だということも。

子供が感じたままを自由に表現できる環境を作り、
親はそれをしっかり受け止め、認めてやること。

ただこれだけのことなのに、やっていなかった自分に気がついたのです・・・

例えばこんな状況で…
子供が何かを選んだ時や、要求してきたことに対して。

「それはだめ、こうしなさい。」
「今は無理、後にして。」
「またそれにしたの?同じようなもの持ってるよね。」
「もおーだからダメって言ったでしょ!」

子供に対してついつい言ってしまう否定やダメだしの言葉。
でも、否定してるつもりはなかったし、
言うことを聞いてほしかっただけなんです。

ですが、親からの否定やダメだしが続くと、
子供は自分のことを認められずに自我を確立できなくなります。

大人になってからも人と上手く関わっていけないかもしれない。
もちろん、親子の関係もスムーズにはいかないでしょう。

対応の仕方としては、
親がこうした方がいいと思った理由を説明すること。
子供だと軽視せずに親の気持ちも話すと、
自分は大切に扱われていると感じると思います。

そして、子供が自由に選んだことを認めるように受け答えする。
君はOKだよというメッセージを発信してあげると安心できますよね。

子供にも親にも基本的にはいろんなことを選択して生きていく権利があるはず。
こうなってほしいと願う、期待と言う名の支配下に子供を置かない。
心配な気持ちを抱きつつ、信じて見守る勇気を持つ事が大事なんですね。

分かったところで、今さらできないと思いました。
でも、このままではいけないと感じていたのも事実です。

そのとき、今からでも「親がちょっとだけ変わると子供も変わるよ。」
と、教えられたのです。

だから、まずはちょっとだけ意識してみました。
次に、またちょっとだけ意識しながら言葉を選んでみました。
次もまた、ちょっとだけ意識的に考えたら「子供がそうしたければ、それでいいか。」と思えたのです。

この「ちょっと」が、私にとっての大きな一歩でした。
決して簡単ではないけれど、反省するだけで何もしないままだと一向に変わりません。

でも、親が変われば子供も変わってくるのなら、
だったら、今まで無意識だったことを意識的に変えていこう。
こんなことを始めています。

次第に子供も大人になっていく。
だから、対等な関係を築いておかなければ...


何か心に引っかかるモノがあるという方はおられましたか?
よかったら、どうぞお話を聴かせてください。
明日の自分と大事な我が子のために考えてみませんか?



株式会社JPA 電話カウンセラー養成講座 修了
        上級心理カウンセラー養成講座 修了
JPA公認カウンセラー

調理師免許
ホームヘルパー2級